鬼滅の刃 無限城編 鑑賞記|無惨様の虚無と善逸様の優しさに心を奪われて

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「鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」鑑賞レビュー

ご訪問ありがとうございます。 はじめましての方も、お久しぶりの方も、ごきげんよう。

「鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」を観てまいりました。 少し遅めのレビューにはなりますが、この熱量を忘れる前に改めて記事にさせてくださいませ。

本章は、公開94日間で動員2533万人、興収367億7000万円を記録したとのこと。海外でも大人気のようですし、日本の物語が世界で愛されるのは、大変嬉しいニュースですわよね。

物語は、いよいよ最終決戦へ向かう佳境。上弦の鬼たちとの壮絶なバトルが繰り広げられ、鬼の悲しみ、人間の悲しみ、すべてが詰まった最終話への入口となる、重要なパートです。
鬼舞辻 無惨様(きぶつじ むざん様)の根城、無限城が戦いの舞台となりますわ。

さて、数ある魅力的な登場人物のなかで、私が圧倒的に心を奪われているのは、なんといっても
鬼舞辻 無惨様です。

鬼舞辻無惨様:究極の虚無と美

すでに原作は全巻読破しておりますので、彼の存在の奥深さは理解しているつもりです。正直なところ、過去や内面については、もっともっと描いてほしいと願わずにはいられませんでしたが、それにしてもビジュアルが素晴らしいのですもの。映像化された姿は非の打ち所がなく、声もまた素敵で、画面に釘付けにされてしまいました。

無惨様の根幹にあるのは、「とにかく生きたい、死にたくない」という切実な願いのみで、他には何もない——その空虚さです。本来「生きたい」という願いには、愛情や希望、絆といった生命力の源ともなる+の感情が伴うはずなのに、彼にはそれが一切感じられません。
空っぽでありながらも、怒り、恐怖、孤独、支配といった感情は理解がおできになる。
生きていること自体がつまらなそうに見えるのに、その“生”への執着が、かえって彼の孤独と虚無を際立たせて、心惹かれずにはいられない魅力的な鬼となっているのです。

無惨様を頂点に、主要な鬼たちもそれぞれ異なる「執着」や「欲望」を抱えていて、そこが人間と狂気の境界を揺らがせてくる…。壮絶な過去や悲劇が深く描かれているからこそ、無惨様の「純粋な悪」としての描写には、さらなる探求の余地を感じてしまいますわ。彼の絶対的な悪の核心を知ってなお、彼の存在に対する尽きぬ探求心と考察を楽しみたくなるのです。
産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや)との対比での見せ方…究極の美を持つ孤高の存在でありながら、彼の絶え間ない渇望と孤独こそが、鬼殺隊を成立させる原動力となっている。無惨様の内面=圧倒的な悪というものを想像する余地が生まれ、勝手に妄想で楽しんでしまうのです。

圧巻の映像美:無限城の再現度

映画で最も圧巻だったのは、やはり無限城の映像美と再現度でした。

漫画では表現しきれない奥行き、どこまでも深まる城の果ての見えない世界。空間全体の不気味さ、壮大さが本当に素晴らしかったです。鬼と鬼殺隊、柱たちが目まぐるしく場面を入れ替わるたびに、無限城の構造の複雑さと圧倒的なスケールが楽しめて、本当に見応えがありましたわ。
の無限城を創り出した鬼——鳴女(なきめ)の有能さと不気味さも、城の異様な美しさにさらなる彩りを添えていましたね。

産屋敷 輝利哉(うぶやしき きりや)が新たに戦闘の指揮を取り、愈史郎(ゆしろう)の血鬼術である鎹鴉(かすがいがらす)が目となり戦場を追いかける描写は、原作でわかっていたつもりでしたが、映像になると世界観がさらに深く、恐ろしくもあり、そして美しいと感じました。

猗窩座の悲しみに涙し、善逸の優しさに救われる

無限城編の導入として描かれた猗窩座(あかざ)の話は、多くの方がそうであるように、やはり感動的でしたわね。鬼になるだけの理由があるという鬼の悲しい側面。彼の壮絶な人生は悲しみに溢れていて、私も涙が止まりませんでした。天国へは行けない彼ですが、なんとか幸せを掴んでほしいと、多くの人が応援してしまう。そんな魅力を持った鬼でしたわ。

そして、鬼殺隊メンバーで私が大好きなのは、我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)です。

「女の子に優しくて、とっても弱虫。でも、いざとなったら強い」という二面性は善逸の魅力の核です。雷の型を「壱ノ型」しか使えないにもかかわらず、その型を極め、継承者に選ばれてしまう天才肌。

彼の存在は、物語に「ほっこり」温かさを与えてくれます。彼がいなかったら、物語は殺伐としすぎて辛いものになってしまいますわよね。私の心に温かさを取り戻させてくれるのは、いつも善逸の優しさなのです。善逸の優しさは、誰かを思いやることで自分の命を燃やすような温かさ。
鬼たちとのその温度差が、物語の根幹にある“命の意味”を問いかけてくるのです。

今回は、鬼になってしまった兄弟子との闘いも含まれていました。出番は短めでしたが、彼の内に秘めた愛と決意が雷の如く爆発し、その一瞬の美しさ、素敵でしたわ。彼の決意と覚悟、そしてその強さ、じっちゃんへの溢れる愛、すべてが格好良かったですね!

マダムから一言

胡蝶しのぶや冨岡義勇、竈門炭治郎のヒノカミ神楽の覚醒など、語りたいことはまだまだございます。 とても書ききれるボリュームではありませんので、今回は大好きな無惨様と善逸をメインに語らせていただきました。

皆様は、鬼滅の刃のどんなところがお好きでいらっしゃいますの?

ぜひ、感想を共有し合って、一緒にこの素晴らしい作品を楽しめたら嬉しく存じます。

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